西の空
後味の悪い 薬を飲むように
嫌なことでも 今受け入れよう
やがて大輪の 花が咲き誇るだろう
それまでは もう一息なら

まだ寒い朝に なかなか温まらない
バイクのエンジンと 人々の心
遠い春の日に思いをはせながら
せめて僕の周りだけでも暖めてみようか

明日になれば 東の空から
新しい朝が 誰にも訪れる
思い出したくない事は
夕べ西の空へ 沈め込んだから

苦い薬も すぐに効かないけれど
明日の自分に 必要な苦味
やがてさなぎも 大きな羽根を広げ
美しい蝶に 生まれ変われる

まだ重い雪が なかなか溶け出さない
故郷の街と 人々の心
遠い春の日に思いをはせながら
せめて僕の周りだけでも暖めてみようか

明日になれば 東の空から
新しい朝が 誰にも訪れる
思い出したくない事は
夕べ西の空へ 沈め込んだから